両家墓

こんにちは、加藤憲隆です。

次男です。

独身です。

 

(念のため書いておきますが、私の結婚相手募集の話ではありません)

 

今日は、両家墓(りょうけばか)についてです。

 

 

両家墓とは

両家墓とは、主に一人っ子同士の結婚、または息子が居ない(男性の後継者が居ない)家の娘さんが結婚した場合に選ばれるお墓の形式で、両家のお墓を一箇所に統合したものです。

 

昔でしたら、兄弟が多かったので男性はかなりの確率で一人以上生まれましたし、もし仮に生まれなくても養子を貰って家名を継がせたようですが、現代は少子化が進んでおり、養子を貰ってまで家名を継がせようという考えが希薄になりました。

近年、両家墓が増えているのには、そういった背景があるのでしょう。

 

後継者問題で相談にいらっしゃる方は多いのですが、両家墓または永代供養墓、という方法を選択する方が多いです。

 

参考:永代供養墓菩提樹について

 

 

■両家墓のメリット

・後継者問題が解決して両家族の両親が安心できる

・管理しなければいけないお墓が1つになるので後継者が楽になる

・お墓参りが楽になり関係者が助かる

 

 

■両家墓のデメリット

・宗派が違うと墓地を管理している寺院などに断られることがある

・両家の合意が必要

・お盆や彼岸に僧侶を2人呼ぶかどうするかで悩む

 

後継者についてお悩みの方は、墓地の管理者に相談した上で、問題点をクリアできるようであれば、両家墓を検討してみましょう。

 

上記のデメリットについては、富丘浄苑の場合、「両家の合意」をクリアしていただければご対応可能です。

 

 

■両家墓・石のお墓の場合

石のお墓の場合は、次の2パターンがあります。

一つの敷地内に両家のお墓をそれぞれ建てる場合と、一つのお墓を両家のお墓とする場合です。

墓石に彫る文字ですが、両家の名字を彫る場合と、好きな言葉(例:和、想など)を彫る場合があります。

 

 

一つの区画内に二つのお墓を建てる両家墓
一つの区画内に二つのお墓を建てる両家墓

 

 

一つのお墓を両家のお墓とする両家墓(家名入り)
一つのお墓を両家のお墓とする両家墓(家名入り)

 

 

一つのお墓を両家のお墓とする両家墓(家名無し)
一つのお墓を両家のお墓とする両家墓(家名無し)

 

 

納骨壇の場合

納骨壇の場合も、外のお墓とは少し違いますが、2パターンあります。

 

1.隣りあった、または、上下の納骨壇を二つ使用する

 

 

 

 

2.一つの納骨壇を両家で使用する

 

 

 

二つ購入する場合は上下だとあまり対等な感じがしないので、できれば隣の方が良いと思います。

 

一つの納骨壇を使用する場合、石のお墓のように、◯◯家のかわりに「やすらぎ」などを入れてもかまいません。

(家名札の変更はとても簡単なので、上記の2にまとめさせていただきました)

 

納骨壇を二つ購入するのは厳密には両家墓ではありませんが、問題点をクリアしやすいです。

 

 

どの場合も、遺骨が何人分入るかを確認しておきましょう。

 

 

状況に応じて使用方法を変化させられる納骨壇の柔軟性

納骨壇と石のお墓、どちらでも両家墓として使えることが分かっていただけたと思います。

ここで、納骨壇を使用した場合のメリットをご紹介します。

納骨壇のメリットは、柔軟性にあるのではないかと思います。

30年くらいのスパンで考えると、自分の家のお墓事情が変わるというのはよくあることです。

 

・申込、手続き、支払をすればその日のうちに納骨可能です。

 

・最初は一つの家族の納骨壇として使用していたものを、途中から家名札(◯◯家)を変更して両家墓とすることが可能です(無料)。

 

・入る遺骨が増えた場合は、より大きな納骨壇にアップグレードできます(費用がかかります)。

 

・札幌から遠方に引っ越すので、永代使用権を返還するのもすぐにできます(石のお墓の場合は更地に戻すための費用がかかります)。

 

石のお墓だと費用がかなりかかったり、時間がかかったりすると思いますが、納骨壇の場合はすぐに対応可能です。

 

 

ちなみに、なんとなく似ている言葉に、両墓制(りょうぼせい)というのがありますが、これは埋葬するお墓とお参りするお墓をそれぞれ作ることで、両家墓とは無関係です。